2014/03/04

「全私学新聞」に、当社がCMサービスをご提供している実践女子学園様の事例が掲載されました

学校の土地、建物、施設・設備等を総合的に管理するファシリティマネジメント(FM)特集

安全・防災、省エネ、環境で学校を支援
 学校はじめ、企業・病院等は建物、施設・設備、環境面が運営に大きな影響を与えている。ファシリティマネジメント(FM)は経営的視点からそれらを総合的に企画・管理・活用する。
実践女子学園の取り組み
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宮原幹二氏
学校法人実践女子学園常務理事
学園の基本構想の段階からFM導入
資金計画、長期修繕計画など総合的に
 ファシリティマネジメント(FM)を導入して、建物の建築、改修工事等を順調に進めているのが、実践女子学園(本部=東京都日野市)だ。同学園は明治32年、近代女子教育の先駆者である下田歌子によって女性の地位向上を目指して創設された。その精神は現在まで受け継ており、先進的な取り組みを行っている。宮原幹二常務理事にFM導入に当たっての基本的な考えや経緯、渋谷の新キャンパス等について伺った。
――ファシリティマネジメントを導入するに当たっての基本的な考えを教えてください。
宮原常務理事 15年ほど前から学園の将来構想を検討していました。本学園には日野に大坂上キャンパスと神明キャンパス、そして渋谷キャンパスがあります。その3キャンパスをどのように活用していくかという問題です。大学ですと、校舎を建築する場合、建築コストなどの資金計画だけではなく、今後学生数が変化すると思われる中で、教育や研究などの検討と合わせて、教室の数・大きさはどうしたらいいのかなど、総合的な学園運営を考えなければなりません。このように検討を要する点が膨大になってくると、学園内部だけでは把握できません。そこで、学園の運営を含めて、トータルに考えるFMという考えを導入したのです。
――導入の経緯はどこからですか。
宮原常務理事 まず、FMの導入として、本館の屋上の防水工事からテストケースとして始めました。どれだけの材料で、どのような方法で行うのか、どれだけのコストがかかるのか、ということが詳細に報告されてきました。これなら安心して導入できると思いました。
――導入した結果はどうでしたか。
宮原常務理事 トータルな支援をしてもらうという点で、私としては想像以上の成果だったと思います。
 最も大きいのは、先ほどもお話ししましたが、学園の基本構想の段階からFM導入した点です。長期的な展望で修繕計画とコスト管理まで考えなくてはならないのですから、特に予算のことが重要になってきます。建築、改修となると、予算の透明さが求められます。私学も公的な性格を持っていますから、透明性が必要です。
――FMを提案する業者さんの選定について、どのような点に留意されましたか。
宮原常務理事 学園の職員の知識と情報を補完するという意味で、外部の専門の方の知識と情報を取り入れることは重要です。FMを導入されている大学は当時ほとんどなかったので、参考例はありませんでした。そこで、新しい手法を取り入れていること、独立資本で運営していることなどが選定基準となりました。
 結局、明豊ファシリティワークス株式会社(東京都千代田区)さんにお願いすることにしたのです。平成15年から平成20年にかけて、20件ほどの案件をお願いいたしました。いずれも長期修繕計画立案に基づいて、改修計画をやっていただきました。
 学内的に説明する場合、資金計画が特に重要になってきます。FMに関する専門的なことは分からないので、踏み込んだ説明をしてもらいました。また、建設会社の選定作業まで、力をお借りしました。
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建築の渋谷キャンパス
設計と施工を一体で
――現在、渋谷キャンパスに新棟を建築中ですが、ここでもFMを導入されていますね。
宮原常務理事 渋谷キャンパスの新校舎は地上17階、地下1階の建物を建設中です。平成21年から工事に着手し、平成26年1月末に完成予定です。大学、短期大学は日野(大坂上)と渋谷のキャンパスで教育を展開することになります。
 今次の整備事業は、コストを意識しつつ建設の時間を短縮するため、設計と施工を一体で行う形で進めています。FMを導入する上で、情報通信設備や備品の納入や引っ越しの作業も含めて、学園の意志決定を支援してもらいました。工事中に、東日本大震災が発生し資材など高騰の問題がありましたが、乗り切ることができました。
全私学新聞 平成25年12月23日・26年1月3日合併号
(社団法人 全私学新聞様 掲載許諾済み)